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事故ゼロを最優先にすべき理由
事故ゼロへの取り組みをしている会社は多いかと思いますが、
ここでは、なによりも安全を第一にする必要性と、そのためのヒントとなる事例を紹介します。
近年、ドライバーの人手不足を背景に、募集する人材の対象を、
未経験者や他業種からの転職者、あるいは新卒者にまで広げている企業も多いかと思います。
そこで問題になってくるのは、「安全」です。
働き方改革が進んでいる現在でも、
未経験者にとって運送業界は決してホワイトなイメージだけではないでしょう。
安全への取り組みを第一に行い、入社後の事故への対策も考える必要があります。
未経験者が運転に慣れてくるまでの期間に事故があると会社にとっても損失になり、
居心地が悪くなり離職する要因にもなります。
事故が起こるのは仕方ない、と考えず、事故を無くす取り組みに力を入れていきましょう。
事故を無くす取り組みとして、
入社したドライバーに対し徹底的に基礎を教え込むことで、
運転スキルとマインドを向上させている事例があります。
具体的には次の2つです。
①入社時の適性検査をし、それに合った指導を実施
入社時には必ず自動車教習所の適性検査を受けてもらうという会社があります。
適性検査では、自分の運転上のクセや特徴を知ることができます。
そういった検査を行うと、ドライバーも指導側もそれを理解したうえで
横乗りなどを行えるようになりますので、適切な教育をするために非常に有効です。
②乗用車での添乗指導
また、ある会社ではトラックではなく、はじめは乗用車で添乗指導を行っています。
運転の基礎ができているかもわからないドライバーにいきなりトラックに乗せるのは
危険だという考えのもと、まずは乗用車で交通ルールなどの基本を確認して
十分にその力がついたと判断されるまで添乗指導を受けます。
乗用車を用いるメリットとして、普段乗り慣れている車だからこそ
日常の運転のクセや傾向が読みやすく、ドライバーとして独り立ちした後、
慣れてから起こりうるリスクを事前に想定し、対処することもできます。
こういった、本当の基礎の部分を指導し、適切なやり方を知ってもらうことで、
事故のない会社を目指すことができます。
改めて、自社の取り組みについて見直してみると良いかと思います。