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安全教育をドライバーに浸透させる施策事例
安全の目標を掲げることは多くの企業様でも実践されていますが、
いかに「浸透」させるか、という課題で頭を悩まされている方も多いかと思います。
茨城県のある運送会社様では、そのような課題を解決すべく、
能動的にドライバーが参加する安全教育の仕組みを構築されています。
では、どうすれば目標を「浸透」できるのかについて
茨城県の運送会社様の事例をご紹介いたします。
①点呼時の啓蒙の徹底 点呼の流れとしてアルコールチェック、運行管理者から注意事項の連絡までは基本ですが、
これに加えてドライバーによる安全目標を宣言、日替わりの会社の安全目標の唱和と
安全について考えさせて口に出させることを徹底しています。
そうすることで、一人一人が安全とはどうすればいいかと意識付けを行う事ができます。
日頃の業務で忙殺されるとこのことを意識することが非常に難しくなりますので、
非常に有効的です。
また、出発時にハイタッチをし、ドライバーが笑顔で出発することができ
お客様先でも笑顔で対応することに繋がります。
②安全掲示板 安全掲示板を社員の目につくとこに掲示し、デジタコの点数が100点なら金色のシール、
それ以下なら赤色のシールは掲示板に自ら貼付してもらいます。
点数への意識付けと周りに見られていることによりより意識をさせることが狙いです。

③安全運転者の表彰(社内掲示) 毎月上位安全運転者を表彰しています。表彰者は事務所内に額縁に入れて掲載され、
安全運転者を称えること他人への承認欲求が満たされます。
額縁には写真と表彰年月日、管理職からの受賞コメントを記載します。
さらに社員がよく目にする箇所に掲示するため、他のドライバーがよく見ますので、
表彰されたドライバーへの話のネタとなり、より承認欲求を満たすことに繋がります。
④目標(経営理念)を評価項目に組み込む 経営理念を具体的に項目に落とし込みます。
たとえば「幸せな会社を作ろう」が経営理念だとしたら、幸せな会社とは何かを細かく分解します。
事故がないこと、残業が少なること、社員同士が仲がいいことなど分解した後に、
これをドライバーが実行できる項目に簡略化して項目に落とし込みます。
経営理念を評価項目にすることで会社の方向性がそもそも
何かをドライバーに周知させることができます。また、ドライバーが目標を達成することで
理念への進捗を共有することもでき達成感を共有する働きもあります。 まずは自分たちでもすぐに落とし込めるというものを一つずつ実践することが
安全への近道ではないでしょうか。