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定着率アップのカギは管理職教育
1.定着率アップが人手不足解決のカギ
ドライバー採用の8割は、退職者による欠員補充になります。
残りの2割は増車による増員のための採用を行なっているという状況です。
よって、人を採用する募集戦略と人を辞めさせない離職防止戦略を立案し
実施していく必要があります。
人が辞めない環境になれば、募集コストは少なく、品質は上がり、良い循環になります。
2.離職防止のための管理職教育
離職防止戦略を立てるうえで、非常に重要なことは管理職を教育することです。
特に、複数拠点を展開している企業様は重要になります。
まずやるべきことは、管理職の価値観や考え方の変革です。
具体的には、労働者の価値観が変化していること(特に若者)、
経験者優遇ではなく未経験者を採用していかないとジリ貧になってしまうこと、
物流会社が荷主を選ぶ時代になっていること、などです。
管理職が時代錯誤の価値観でいると、せっかく投資をして入れた人財を失うことになります。
次にやるべきことは、スキルを付けることです。
現場よりか管理よりによって管理職の必要なスキルが異なりますが、
管理よりの場合は、リーダーシップ、コミュニケーション、コーチング、
交渉力と調整力が必要になります。労働時間の削減や労働環境の改善をするために
ハード面を強化することも重要ですが、ソフト面も同時にやっていかないと
離職防止につながっていかないでしょう。
3.管理職教育の事例
管理職の教育に力を入れている企業は実際に業績を伸ばしています。
実際に物流会社がやられている事例を紹介します。
①物流に関係する船井総研のセミナーに参加する
②管理者としてのスキルが具体的に学べるセミナーに参加する
(ビジネススキル、コーチング、プレゼンテーション、リーダーシップ、
面接のやり方、個人面談のやり方など)
③1つ上の役職者が新任の管理職の座学研修を行なう
④毎月、課題図書を与えて感想文を書く
⑤財務について社内で勉強会を開く
⑥中長期経営計画に参画し、所属する部署の計画を立てる
定着率アップは小手先のテクニックでどうにかなる時代は過ぎ去りました。
全社一丸となって、定着率アップの施策を考えていきましょう。
そのためには、管理職を教育し、経営に対する参画意識を高めることが重要になります。