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運送業の評価制度
運送業では評価制度を導入して人事考課の結果を
基本給の昇給ピッチに反映させている企業は、他業種とは異なって、少数派です。
年齢や勤続年数が給与に反映されることは少なく、
無事故、無違反、無遅刻・早退、ノークレーム等の日々の仕事の頑張りを
月々、評価手当としてもらう考え方が多いです。
従業員の評価は、どのような方法で運用するにしても、
残業時間の適正化・仕事量の平準化を前提としたうえで、
会社の指示通りに安全に運送できたか、車両稼働率を向上させたか、
荷主交渉・新規開拓によって売上を向上させたか、などの観点を評価して従業員の質を高め、
業績が上がるような制度設計・運用を行っていく必要があるでしょう。
一昔前は、優秀なドライバー=事故がなく、頑張って残業して運転してくれる人、
少々我儘でも融通の利く人だったかもしれません。
今、求められるのは、
①労働時間・標準時間を遵守したうえで、
②安全への意識が高く無事故、無違反に努め、
③挨拶がきちんと出来て、服装・身嗜みが整っている、
④経営者・配車担当に(残業以外の点でも)協力的で報連相が徹底できる、
⑤結果として納品ミスやクレームがなく顧客から信頼される
ドライバーです。

また、管理部門・管理職においては、
売上・粗利達成、既存荷主保守、新規荷主開拓、協力会社開拓に加え、
ドライバーの定着率・採用率、労務管理・労働時間削減について
評価する仕組みを導入するとよいでしょう。
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